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健康づくりの資金をウォーキングで捻出する

超高齢化が急激に進む中、自治体では増え続ける医療費をまかなうだけの収益が求められてきました。そのために地場産業を押し上げ、それを購入してくれる人を増やすことを目指して、まずは自治体がある地域を知ってもらい、来て体験してもらい、気に入ってもらえたら観光に訪れ、さらには移住して新たな働き手にもなってもらいたいと、広告代理店や旅行会社に随分とお金を使ったという例も多く見聞きしました。 外から入るお金を


発達栄養学105 脳の唯一のブドウ糖は不足させられない

飲食によって摂取したブドウ糖のうちエネルギー代謝に用いられなかったものの大半は、肝臓でグリコーゲンに合成されて、筋肉と肝臓に貯蔵されます。血液中のブドウ糖が減ってきたときには、グリコーゲンが分解されてブドウ糖になり、全身の細胞で使われるようになります。ブドウ糖は全身の重要なエネルギー源であり、不足させることができないからです。グリコーゲンから分解されたブドウ糖があれば健康面では特に影響がないように


健康寿命延伸のための提言32 提言のエビデンス3食事10

国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター)が連携して、研究成果として「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)」を公開しています。提言のエビデンスの解説(第10回)を紹介します。 乳製品について、メタ解析では、1日あたり牛乳


学習障害104 書字障害への接し方2書けるようにする工夫

文字を書くことができるのに、鉛筆の芯(ペン先)が思うように動かせなくて書きにくく、そのために書くのに時間がかかり、制限時間内に書けないということもあります。文字は紙とペン先の摩擦によって書かれています。ツルツルした紙だとペン先が滑って書きにくいのは当たり前に起こることです。鉛筆の握りと動かし方がスムーズにいかない段階では、摩擦が強まるように抵抗感がある紙を使い、下敷きも滑りにくくて、ペン先が強く当


健康な患者と要介護者を増やすウォーキング

ウォーキングによる健康づくりについて厚生労働省で会合が行われたときのこと、冒頭に言われて今でも印象に残っているのは「健康な患者」「健康な要介護者」という言葉でした。会合の主催は健康局で、全国の健康の総元締めのようなもので、健康の定義にも関わっているところです。 健康という言葉は、病気の対義語として使われることがあり、病気になって治療を受けている人が患者です。また、高齢になって病気だけでなく身体機


臨床栄養がサプリメントをすすめる理由

「健康食品は臨床栄養の敵だ!」と言われた時代があります。「医療の敵」「病院の敵」と言い換えられることもありましたが、要は、健康食品は治療の妨げになるもので、それを放置しておくのかという考えが医療関係者にありました。健康食品の効能効果を信じた人が、病院に行くのが遅くなったり、医薬品を使うタイミングが遅れることを懸念して、健康食品の効能効果の表現には厳しい制限がかけられています。 健康食品は食品に分


健康資本主義のすすめ

里山資本主義は、水と食料、燃料を地元でまかなう安心安全のネットワークづくりを指しています。その象徴として里山が掲げられているわけですが、これに加えたいキーワードとして“健康”を提唱しています。地元の資産を活用して、まずは何があっても、例えば感染症対策として自治体の住民を守るために周囲と遮断されるようなことがあっても、生きていくために必要な生活資源を確保することは当然に必要なことです。 生き抜くた


発達栄養学104 エネルギー代謝の仕組みを知っておこう

重要なエネルギー源であるブドウ糖と脂肪酸を材料にしてエネルギー産生させるのは細胞の中にあるミトコンドリアです。ミトコンドリアは細胞内の小器官で、一つの細胞に100〜3000個ほど存在していて、その重量は体重の10%ほどにもなります。特に多く存在しているのは筋繊維(筋肉細胞)、肝細胞などです。それほどミトコンドリアは重要な器官であり、多くのエネルギーを作り出すことが必要になります。主としてミトコンド


健康寿命延伸のための提言31 提言のエビデンス3食事9

国立高度専門医療研究センター6機関(国立がん研究センター、国立循環器病研究センター、国立精神・神経医療研究センター、国立国際医療研究センター、国立成育医療研究センター、国立長寿医療研究センター)が連携して、研究成果として「疾患横断的エビデンスに基づく健康寿命延伸のための提言(第一次)」を公開しています。提言のエビデンスの解説(第9回)を紹介します。 日本人を対象としたコホート研究では、飽和脂肪酸


記念日5月4日〜10日

広く健康に関わる記念日について紹介します。 5月4日 自然に親しむとともにその恩恵に感謝し豊かな心を育む日として国民の休日の「みどりの日」。いいの製薬が、こう(5)しゅう(4)の語呂合わせで「口臭ケアの日」と制定。朝日共販が全国のしらす漁が解禁になる5月と、しらすのしを4に見立てて「しらすの日」と制定。あじかんが立夏の前日の節分に巻寿司を丸かぶりすると幸運が訪れるとされることから「巻寿司の日」と