「ONとOFF」7 どちらもOFFにする決断

人付き合いは難しいもので、「どちらの味方をするのか」と聞かれることがあります。これは知っている2人(以上のことも)が対立するようなことになり、自分を応援するのか、相手のほうにつくのかということの返答を迫っているときに発せられることです。

これはスイッチでいうとONかOFFかを決めなければならないシーンで、片方をONにするなら、もう一方はOFFにしなければならないというルールが存在していて、それに従うことを求められているわけですが、それはルールなのか、従わなければならないのかという疑問も湧いてきます。

これが切り替えスイッチで、右に傾けたら右側が点いて左が消える、左に傾けたら左側が点いて右が消えるという仕組みであれば、それは仕方がないことかもしれませんが、そんな単純な仕組みではないのが人間関係です。

両方をONにしたら、どっちつかずと批判されるのであれば、その批判を受け入れるのか、片方をONにするかという判断をするところでしょうが、もう一つの選択があります。それは両方ともOFFにするということです。

組織に属している人であったら、その組織の人間関係を簡単にOFFにするのは難しいこともあるかもしれませんが、そうでなければ両方ともOFFにする、つまり両方とも付き合わないようにするという選択も可能です。

これは、すでに付き合いを始めているときのことで、これから付き合いを始めようとするときに、どちらを選ぶのかと両方から言われたことがあります。同じ福祉の業界のことで、別の紹介者を通じて出会ったのですが、お互いが先方の批判をして、「自分と付き合うなら、そちらと付き合わないこと」を求められました。

お互いに私を取り込もうとしてのことでしたが、そのような言葉が両方から飛んでくるようなところとは、初めからスイッチをOFFにして近づかないのが一番という判断をしました。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕