ある会社のミーティングに参加していたときのこと、いきなり社長が今回のタイトルにあるような「犬は餌をくれる人に尻尾を振る」ということを言い出しました。そのときには深い意味があるというよりも、社長はペット好きで、ペットのための食品も会社で販売していたので、単純に犬の行動のことを話しているのかとも思ったのですが、口数が比較的少ない社長にしては珍しく話が長く続きました。
社長が飼っている犬は、餌代を稼いでいるのは自分なのに、実際に餌を与える奥さんに尻尾を振るという当たり前の話題から始まり、だんだんと社員が言うとおりに動かないことや、稼ぎもしないで給料や経費の支払いを担当している役員の顔色を伺っているという話になりました。
そのミーティングに参加していた人たちが、会社の事情や経営的なことに関係があるメンバーだったら、そんな話になるのもわからないではないのですが、外部の人間は私も含めて技術的なことや営業的なことにしか関わりがなくて、さらに会社側からは別の役員も参加していたので、なんだか気まずい雰囲気となってしまいました。
あとになって、高い給料を与えている営業社員がライバル会社に引き抜かれたことがあり、社長が言いたかったのは、それに関係していたのかとも思ったのですが、給料が高いというのは、その会社での評価であって、他の会社に移った人が大幅アップになって、実は尻尾を振るほどの金額でなかったということを聞きました。大幅アップになったのは能力給が加算されたからで、社員に去られた会社は能力給がつかないので、やたらと能力を発揮するように、頑張って営業成績を上げるようにハッパをかけられ続けていたことがわかって、「犬だって相手のことがわかっていて尻尾を振っているのではないか」と感じたりもしました。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)

