あさってとしあさっての間の“ささって”の存在

約束をした日時を間違えないように、紙のカレンダーに書く、iPadとMacBookのカレンダーにも打ち込んでいくというように念を入れていますが、それでも心配になるときには家族に約束をしたことを話しておきます。このために家族に黙って、妙な約束を入れるということはできないのです。
その約束の日は、あさって、しあさってというように言われたときには、日にちで確認するようにしています。時間も3時と言われたら、15時であることを確認します。まさか早朝というか深夜というか、そんな時間に約束をしようということは普通はないことはわかっていても念には念を入れての確認です。
ところが、これだけのことをしても間違ってしまいそうな地域があります。三重県の伊勢志摩がよく例として出されるのですが、岐阜県の飛騨のほか愛知県や富山県の一部などでも使われる、ややこしい地域表現があります。それは「ささって」です。
今日の次の日は「あした」、2日後は「あさって」、3日後は「しあさって」というのが一般的ですが、前出の地域ではあさってとしあさっての間に「ささって」が入ります。つまり、3日後が「ささって」、4日後が「しあさって」となります。漢字では、あさっては明後日、ささっては再明後日となり、しあさっては一般的には明々後日と書きますが、ささっての次の場合には、しあさっては四明後日となります。
このような地方ルールがわかっていれば、約束の日を間違えることもなくなり、日にちで確認するようにするのですが、今、知っている地域以外でも「ささって」が使われている可能性もあり、もっと他の表現もあるかもしれないという思いで、いつも約束をするときにはドキドキしてしまいます。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)