サプリメント・健康食品は、以前は飲み合わせという話は聞きませんでした。機能性成分が含まれていても、それほど多くはなかったということもあって、他のサプリメント・健康食品と一緒に摂ったときだけでなく、医薬品との飲み合わせもないという認識でした。
しかし、同じ種類の材料であっても栽培地や栽培時期、使用部位、加工法などによって使用される部位に含まれる成分は大きく異なっています。吸収率が高まる摂取タイミングが明らかになり、吸収をよくする加工法も研究されたことから、体内で高濃度になることにもなりました。
それは機能性成分の機能を高める結果にはなったものの、もともと体内にはなかった成分が多くなりすぎることで、飲み合わせの心配も出てくるようになりました。医薬品との飲み合わせも、サプリメント・健康食品同士の飲み合わせも実際にはかなり多く、アメリカのデータベースである「ナチュラルメディシン・データベース」には医薬品とサプリメントとの飲み合わせ、サプリメントとサプリメントの飲み合わせの情報が掲載され、健康被害が起こる組み合わせが多く示されています。
日本対応版もデータベースもあり、これは一般社団法人日本健康食品・サプリメント情報センターから提供されています。書籍としては「健康食品・サプリメントのすべて」(同文書院)が発行されています。
このデータベースに関する情報は「サプリメントプロ検定」の重要なテーマの一つとなっています。