以前には常識と語られていたことが、研究が進んだことで間違いとなることは少なくありません。これは広く知られていることですが、免疫を高めるキノコのアガリクスは、ブラジルから日本に初めて紹介されたときには乾燥したものを煮出して、その抽出液を飲むことがすすめられていました。その飲み方も、有効成分の多糖類は高温でないと出てこないのでグツグツと煮出すように言われました。しかし、高温だとビタミンとミネラルが壊れるので、低温で煮出したものを1液、高温で煮出したものを2液として別に飲むことが紹介されました。
しかし、アガリクスの細胞膜が硬く、煮たくらいでは細胞内の成分が出てこないことがわかり、細胞膜を破壊した製品が登場しました。破壊するために圧力をかけたり、発酵させて菌に細胞膜を溶かすようにさせるものが出ました。
これで問題が解決されたのかと思ったら、アガリクスの中に発がん性がある成分が含まれているとの発表があり、一転して扱いが変わってしまいました。
これはほんの一例でしかないのですが、こういったことが起こるので、常に更新情報を確認していないと間違ったまま使ったり、間違ったことを他人に教えることにもなりかねません。「サプリメントプロ検定」では、こういった情報も提供しています。