サプリ概論168 ヘルスサプリメントの意味

サプリメントはベースサプリメント、ヘルスサプリメント、オプショナルサプリメントの3種類に分類されることがあります。前回のベースサプリメントに続いてヘルスサプリメントについて説明します。
ヘルスサプリメントは健康の維持や美容目的で使用されるもので、一般にはサプリメントよりも健康食品と呼ばれることが多くなっています。ヘルス(health)は健康を意味するので当たり前の感覚といえます。
血液サラサラのDHAやEPA、ホルモンのような機能があるイソフラボン、抗菌作用があるプロポリス、抗酸化作用があるカテキンやセサミン、疲労回復のニンニクなど目的によって選択されます。
全身的な機能向上ということでは、α‐リポ酸、L‐カルニチン、コエンザイムQ10もヘルスサプリメントに含まれます。これらは代謝促進成分で、α‐リポ酸は糖質(ブドウ糖)を細胞のミトコンドリアに取り込む作用があり、L‐カルニチンは脂肪酸をミトコンドリアに取り込む作用があります。また、コエンザイムQ10はミトコンドリアでエネルギーを作り出すTCA回路を正常に働かせる酵素に対して補酵素の働きをします。酵素は補酵素がなければ正常に働かないため、エネルギー代謝には欠かせない成分となっています。
α‐リポ酸、L‐カルニチン、コエンザイムQ10ともに体内で合成される成分で、20歳代前半をピークにして減少していきます。不足するものを補うのがサプリメント(supplement)で、その役割をするのはベースサプリメントであるので、人によっては(年齢を重ねた人)ベースサプリメントと言ってもよいかもしれません。
ヘルスサプリメントは摂らなければ困難さがあるというものではないかもしれませんが、健康を全体的に向上させるためには摂っておきたいものとされます。