サプリメント・健康食品の摂取タイミングについては、表示を規制する法規によって表示することができません。摂取タイミングを明らかにできるのは医薬品だけで、サプリメント・健康食品については、いつ摂るのかの表示も禁止されていて、摂取タイミングによる摂取量を表示することはできません。
そのため、いつ摂っても効果があるのではないかと思われることがあるのですが、成分の性質によっては摂取タイミングが違うと、まったく効果がないことになります。
例えば脂溶性の成分は脂肪に溶けてから吸収されるので、脂肪がない状態で摂ったときには、素通りして、まったく吸収されないことになります。効果のある摂取タイミングは食事の後ということで、脂溶性ビタミンのビタミンA、ビタミンD、ビタミンE、ビタミンKのほか、コエンザイムQ10などが該当します。
脂溶性に対するのは水溶性で、水に溶ければ吸収されるので、いつ摂っても吸収されます。そのため、摂取する成分が脂溶性なのか水溶性なのか、調べておく必要があります。
水溶性の成分としては、ビタミンではビタミンB群とビタミンCがあります。水溶性ビタミンは体内に保持されにくいものの、一般には24時間は保持されるので、どのタイミングでもよいので1日に1回摂っておけばよいわけです。
ビタミンB群のうちビタミンB₁とビタミンB₂が体内で24時間は保持されますが、ビタミンB₆とビタミンB₁₂は12時間ほどしか保持されません。ビタミンB₁、ビタミンB₂、ビタミンB₆、ビタミンB₁₂は細胞の中でエネルギーを作り出すときにセットで必要となります。そのため、不足するとエネルギー産生が低下することになります。
だから、ビタミンB₆とビタミンB₁₂が含まれた食品、もしくは含まれたサプリメントを摂る場合には、朝食と夕食のタイミングで摂ることがすすめられるのです。