サプリ概論81 ビタミンの摂取量10

ナイアシンは水溶性ビタミンで、ニコチン酸とニコチンアミドの総称です。多くの量を摂っても体内では長くは保持されないものの、体内で合成されるので比較的不足しにくくなっています。しかし、肉類、魚介類、きのこ類、穀類に多く含まれることから、これらが不足している場合にはサプリメントでの補給も必要となります。ただし、耐容上限量が定められていて、過剰症が起こるため、これを超える量の摂取は控えるべきです。1日に摂取すべき量については「日本人の食事摂取基準」(2020年版)に掲載されています。
ナイアシンの男性の推奨量は年齢によって異なります。
〔男性:ナイアシン推奨量〕
1〜2歳:6mgNE、3〜5歳:8mgNE、6〜7歳:9mgNE、8〜9歳:11mgNE、10〜11歳:13mgNE、12〜14歳:15mgNE、15〜17歳:17mgNE、18〜29歳:15mgNE、30〜49歳:15mgNE、50〜64歳:14mgNE、65〜74歳:14mgNE、75歳以上:13mgNE。(NE=ナイアシン当量)
これに対して、男性の耐容上限量は以下のとおりです。
〔男性:ナイアシン耐容上限量〕
1〜2歳:60mg、3〜5歳:80mg、6〜7歳:100mg、8〜9歳:150mg、10〜11歳:200mg、12〜14歳:250mg、15〜17歳:300mg、18〜29歳:300mg、30〜49歳:350mg、50〜64歳:350mg、65〜74歳:300mg、75歳以上:300mg。
ナイアシンの吸収率(利用効率)は60%ほどとされています。糖質、脂質、たんぱく質の代謝に必要なビタミンであることから、多くの量を食べる人、運動をする人は多めに摂ることがすすめられています。