サプリ概論85 ビタミンの摂取量14

ビタミンB₆は水溶性ビタミンで、多くの量を摂っても体内では長くは保持されず、その多くはエネルギー代謝で使われることから毎日摂る必要があります。ビタミンB₆の保持時間は12時間ほどであるので、1日に2回の摂取が必要になります。1回だけの摂取では充分な量を摂ったとしても不足することがあるわけです。ただし、耐容上限量が定められていて、過剰症が起こるため、これを超える量の摂取は控えるべきです。
1日に摂取すべき量については「日本人の食事摂取基準」(2020年版)に掲載されています。
ビタミンB₆の女性の推奨量は年齢によって異なります。
〔女性:ビタミンB₆推奨量〕
1〜2歳:0.5mg、3〜5歳:0.6mg、6〜7歳:0.7mg、8〜9歳:0.9mg、10〜11歳:1.1mg、12〜14歳:1.3mg、15〜17歳:1.3mg、18〜29歳:1.1mg、30〜49歳:1.1mg、50〜64歳:1.1mg、65〜74歳:1.1mg、75歳以上:1.1mg。
〔女性:ビタミンB₆耐容上限量〕
1〜2歳:10mg、3〜5歳:15mg、6〜7歳:20mg、8〜9歳:25mg、10〜11歳:30mg、12〜14歳:40mg、15〜17歳:45mg、18〜29歳:45mg、30〜49歳:45mg、50〜64歳:45mg、65〜74歳:40mg、75歳以上:40mg。
推奨量、耐容上限量ともに女性は体が小さい分だけ少し少なくなっていますが、大きな差はありません。
ビタミンB₆の吸収率(利用効率)は75%ほどとされています。糖質、脂質、たんぱく質のエネルギー代謝に必要なビタミンであることから、多くの量を食べる人、運動をする人は多めに摂ることがすすめられています。