ポールを用いたノルディックスタイルのウォーキングは、上半身も使ってポールを通じて地面に力を伝えながら歩くことから歩行能力を高めると同時に、平坦でない道でも速度を速めたまま歩くことができます。
上り坂では、自分の体重を上方向へと上げていかなければならないことから、通常では歩行速度が遅くなります。ポールを使えば坂道で遅くなる分を補って、勢いよく上っていくことができるようになります。
ノルディックスタイルのウォーキングに用いるポールは、ゴムパッドの角度によって2タイプがあり、スポーツ感覚で実施するノルディックウォーキングでは斜め45度の角度がついていることから前進には向いています。上り坂でも、斜めのパッドを坂に合わせて使うことで、上半身の力を路面に伝えることができます。
ところが、逆に下り坂になると、斜め45度の角度は邪魔な存在となります。下り坂ではブレーキをかけながら下っていくことになるので、ノルディックウォーキングの45度の角度は下り坂で勢いをつけることにもなります。そこで前にポールをつくことになるわけですが、路面の接地面が極端に狭くなるので、危険なことにもあります。そこで斜め45度のポールでは、ポールを使わずに下ることがすすめられます。
これに対して前つきが原則のポールは、ゴムパッドが丸型や円型なので、下り坂でも使いやすくなっています。ただし、前つきのポールのゴムパッドは接地面が狭いので、上り坂でも下り坂でも力を伝えにくくなってしまいます。
そこで考え出されたのが、円盤形のゴムパッドで、しかも柔軟性があって、どの方向で接地しても路面に触れる面積が広いタイプです。これを用いることで、平地への歩きやすく、上り坂にも下り坂にも対応できるようになります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕