左右の足の使い方が違っているために、バランスが取れた正しい歩き方ができない人がいることについて前回(ツイン・ウォーク76)紹介しましたが、その改善法としてノルディックスタイルのウォーキング用のポールを使って歩くことがすすめられます。
ノルディックスタイルのウォーキングは北欧発祥のアグレッシブタイプのものと、日本発祥のディフェンシブのものがあり、使われるポールも異なっています。アグレッシブタイプの、いわゆるノルディックウォーキングと呼ばれる歩き方では、ポールを後方に投げ出すように歩くことから勢いよく前進できるために、足の方向は前向きでないと歩きにくくなります。
そのため、自然と左右のバランスが取れた足捌(さば)きになっていくのですが、意識しないで行われているために、ポールなしで歩くと前と同じように左右の足の向きや動きが異なる歩き方に戻っている人が少なくありません。
もう一つのディフェンシブのポールを使った歩き方は、ポールウォーキングとも呼ばれていて、前にポールをつく安定性を重視した歩き方であることから、ノルディックウォーキングに比べると速度が遅くなります。
また、ポールを支えとして足を前に踏み出すことから、意識して足先を真っ直ぐにして踵(かかと)から着地して、体重を前に移動させて蹴り出すという足づかいがしやすくなります。そして、着地した足底と2本のポールを支えとして、もう一方の足を前に踏み出して同じように前進することができるようになります。
このような効率的な歩き方は意識して行うことで身についていきます。ポールを使って歩くことで、ポールがなくても正しい足づかいで歩くことができるようにするのが、ディフェンシブのポールを使って歩くメリットです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕