プリン体は細胞の核酸に含まれている成分で、プリン体が多く含まれる肉類や魚介類を多く食べると血液中で増えて、それが尿酸に変化します。血液中で多くなりすぎると結晶化して、関節を刺激して激しい痛みが起こります。これが痛風で、プリン体が多く含まれる食品を避けることと、ビールにもプリン体が多く含まれるので、これを避けるか、プリン体カットかゼロのビールを飲むことが対策とされています。最近ではプリン体の吸収を妨げるサプリメントも登場しています。
こういった対策を取っていれば痛風は防げるのかというと、アルコールには尿酸を増やす作用があるうえに、尿酸を尿として排泄するのを妨げる作用もあるので、プリン体が含まれない焼酎やウイスキーを飲んでいれば大丈夫、ということはありません。
また、尿酸はエネルギー物質のATP(アデノシン三リン酸)が分解された後にも発生するので、飲酒後に体温が高まっても、運動によって脂肪を燃焼させてもATPが増えた分だけ尿酸も増えます。こういったことを全体的に考えると、サプリメントを摂れば対策は完了、というわけにはいかないことがわかるはずです。