同じ健康法であれば、同じ結果が得られるというわけではありません。アメリカで開発された健康法が、日本人には通じなかったというのは過去にもあったことで、日米の体質の違い、欧米人とアジア人の違いが理由ということもありました。
アメリカでは理論どおりの成果が得られなかったということで、すでに新たな方法が取り入れられているのに、いまだに古いままの方法が日本では続けられているという例があります。アメリカで成果が得られなかったのは、白人を対象とした研究に基づいていたもので、アジア人を対象に研究がされなかったということがあります。
アメリカでの成果と聞くと、日本では白人を対象にした研究と思い込んでしまうところがあるものの、アメリカは多民族国家です。白人は57%ほどで半数を占めているものの、ヒスパニック系は約18%、黒人は約12%、日本人を含めたアジア系は約7%の割合となっています。
多くの民族で試験を行うのが一般的ですが、限られた民族での結果であった場合には、それを紹介する国に合わせて別の研究をするか、体質に合わせた調整を行うのが普通のことです。
アメリカから日本に導入された女性に人気のサーキットトレーニングは、アメリカでは無酸素運動と有酸素運動を30秒間ずつ繰り返すというのが最もよい方法ではなく、それぞれの運動の時間に変えることが行われています。
ところが、いまだに以前のままの30秒ずつの切り替えで効果が出るといって同じ方法が続けられています。これは30秒ごとにマシントレーニングとフィットネス運動を繰り返す方法で組み立てられたサービスを、今さら変えられないということで修正が行われていないところがあります。
30秒ずつの切り替えでは、無酸素運動も有酸素運動も充分とは言えない内容であっても運動の効果があるのは事実です。しかし、最もよい方法で取り組めば、もっと効果があるということも知っておいてほしいことです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕