メディカル×ダイエット14 日本人に特に効果があるダイエット成分

ダイエットに効果があるサプリメント成分は以前から複数の種類が登場していましたが、決定的な成分が登場したと多くの関係者の期待が高まったのは2001年のことでした。それまでは医薬品の成分であったコエンザイムQ10が食品の成分としても使用することが厚生労働省によって許可されました。

2002年にはL‐カルニチンが同じく食品の成分となり、2004年にはα‐リポ酸が食品の成分となって、複数のダイエットのためのサプリメントの素材として使われるようになりました。

コエンザイムQ10は細胞のミトコンドリアの中でエネルギー代謝の結果として作り出されたATP(アデノシン三リン酸)からエネルギーが発生するときの最終段階で使われる補酵です。

L‐カルニチンはミトコンドリアに脂肪酸を通過させるときに必要な成分です。α‐リポ酸はミトコンドリアでエネルギー代謝のスタートの成分のアセチルCoAを発生させるときに必要な成分です。

コエンザイムQ10とα‐リポ酸については海外でも有効性に関する研究報告はあったのですが、L‐カルニチンは効果があると確認できる報告はありませんでした。L‐カルニチンは食品にも多く含まれていて、中でも羊肉や牛肉に多く、欧米人は肉食が多いことから、体内にも多く蓄積されています。

そのためにL‐カルニチンをサプリメントとして摂っても効きにくく、そのような報告となりました。ところが、日本人は欧米人に比べると肉食が少ないために体内の蓄積量も少なく、サプリメントとして摂取することで効果が出やすいことがわかったのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕