「メディカル×ダイエット」は医学的に研究されている健康づくりの方法を中心に据えているのですが、食事療法も運動療法も研究は進むだけ進んでいるはずなのに、額面どおりの結果が得られないことがあります。それを実感して途中でやめたり、楽をしようと自分形にアレンジする人も少なくありません。
このことは一般的な“やせる”ことが目的のダイエットでもみられることで、苦労をした割には効果がない、我慢をした割には結果が現れないということで挫折することもあり、これが前よりも太ってしまう“リバウンド”の原因になっています。
「メディカル×ダイエット」の研究から言うなら、リバウンドはダイエット(食事制限と運動)によって下がった体重が元に戻ることではなりません。食事を減らすだけで運動なしで体重が下がったときには体脂肪とともに筋肉も減っていて、元のように食事をして体重が元に戻ったときには体脂肪が増えただけで、筋肉は増えていません。
エネルギー代謝(一般の感覚では脂肪の燃焼)の多くは筋肉が担っているので、筋肉が減ったら代謝が低下するのは当然のことで、前よりも太りやすく、やせにくくなるのがリバウンドです。
代謝を高めて、効果的にダイエットできる身体になるということは、余分な体脂肪として蓄積されるものをエネルギーにすることができたということです。人間の身体は細胞の中で作り出されたエネルギーを使って、細胞の中で身体に必要なもの(たんぱく質、酵素、ホルモン、神経伝達物資、代謝促進成分など)を作って身体を動かしているというメカニズムを考えると、食事と運動は重要な健康コンテンツとなります。
食事を減らすのか、運動を増やすのかではなくて、食事を増やして、運動も増やして多くのエネルギーを作り出すということになるのですが、どちらを重視するかではなく、どちらも重要で、両方を調和させることが、もっと重要になります。
その調和の基本となるのは、身体のメカニズムと、そのときの状態ということであり、毎日の食事と運動の積み重ねのためには自分の変化を知ること、日々の状態を把握して対応することが重要になるとの認識をしています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕