健康リテラシー11 正しい健康情報の分析と発信

健康情報は発信する側の考えが変わらないと、正しく受け取ってもらえないという感覚をもって進めてきました。それを感じさせられたのは、国立病院の栄養のトップであった管理栄養士が退職後に立ち上げた研究所に私(小林正人)が主任研究員として加わり、一般向けのセミナーを開催したときでした。

内容は健康と栄養の話で、一般向けに専門用語は多用せずに、わかりやすさを心がけていたのですが、聴講者から違和感があったという声を聞きました。それは指導するという立場での話し方で、今までの病院の管理栄養士と患者の関係のままと感じさせられるということは、同席していた私も感じました。

これでは多くの健康情報の中から自分に適した方法を選択して、それを実践するという健康リテラシーの向上につながらないとの思いもあって、一般向けに情報発信する方法も模索しましたが、なかなかできなかったことから、これとは別の情報発信組織を作りました。

その組織は「健康科学情報センター」という任意団体でしたが、研究所と役割分担をしたことから臨床栄養学や薬学、運動科学などの専門の先生方の協力を得て、一般向けの情報発信を始めることができました。

健康科学の正しい研究成果があっても、これを正しく伝えて、正しく活かしてもらうためには健康関連メディアの力も必要です。テレビの健康番組や健康雑誌、ネットの健康情報の発信者、そこで文章を作成しているライターに正しい情報を発信してもらうことを考えて、「健康ペンクラブ」を立ち上げました。

その事業活動を統合させて設立したのが特定非営利活動法人(NPO法人)日本メディカルダイエット支援機構で、健康リテラシーの向上という大命題は、ずっと維持しています。健康リテラシーの向上を目指した健康に関わる情報の収集・分析・発信をする「健康情報メール」(毎週1回発信)は設立の2年後から今にいたる13年以上発信しています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕