代謝は運動で高まるのか

代謝は、細胞のミトコンドリアの中でブドウ糖や脂肪酸を原材料に、酸素を使って燃焼させることをいいます。ミトコンドリアは筋肉細胞の中に多く存在していて、筋肉が活動代謝の35〜40%ほどを消費しているので、筋肉を動かすほど代謝が高まると考えがちです。しかし、ミトコンドリアにブドウ糖と脂肪酸を効果的に取り込むことができないと、運動をしても燃焼効果が高まりにくく、不完全燃焼によって活性酸素が多く発生することにもなります。
ミトコンドリアにブドウ糖を取り込むにはα‐リポ酸が、脂肪酸を取り込むにはL‐カルニチンが、そしてブドウ糖と脂肪酸の燃焼を高めるためにはコエンザイムQ10が必要になります。この3種類の成分は三大ヒトケミカルと呼ばれますが、代謝に必要とされるだけに体の中で合成されています。しかし、20代をピークに減少していくため、年齢を重ねることによって代謝が低下するのも、細胞の働きが低下して内臓や器官の機能が低下していって廊下が進むのも、三大ヒトケミカルが不足していくからです。
三大ヒトケミカルが不足した状態で運動をすると、三大ヒトケミカルが使われて、もっと減少していくことになります。これでは老化が進むし、代謝も低下し続けることにもなります。
三大ヒトケミカルは、以前は医薬品成分としてだけ使用がされていたのが、今ではサプリメント成分として使用できるように許可され、サプリメントとして補給しながら運動をすれば、運動による代謝を高めることができるようになります。
三大ヒトケミカルのα‐リポ酸、L‐カルニチン、コエンザイムQ10については、当サイトの「サプリメント事典」を、ご覧ください。