体質との調和11 β2アドレナリン受容体遺伝子タイプの特徴

日本人に特徴的に多い肥満遺伝子タイプの3パターンの最後は、一般に“バナナ型肥満”と呼ばれるタイプです。エネルギー代謝が低く、やせているものの筋肉が少なく、太った後にはやせにくい特徴があります。

若いときにはやせていたけれど、現在は太っている人に多くみられますが、日本人の約20%が該当していて、1日の基礎代謝量は200kcalほど高くなっています。

他の2タイプ(リンゴ型、洋ナシ型)は基礎代謝が低いのに対して、バナナ型は代謝が高くなっているので、通常であれば太りにくいのですが、何かのきっかけがあって太ってしまうと、なかなかやせないという点があります。

食事の面では、さっぱりとした食べ物が好きで、肉類、魚介類を食べる量が少ないために筋肉の量が少なく、代謝が低いことから、低脂肪の肉類、魚介類、たんぱく質の多い豆類(大豆、納豆、豆腐など)を多めに摂るようにすることがすすめられます。

肉類は筋肉をつけるのに効果的な動物性たんぱく質ですが、低脂肪のものを選んだとしても肉類を多く摂ると脂肪の摂取も多くなるので、脂肪の吸収を抑える食物繊維も摂ることがすすめられます。

食事だけでは筋肉を増やして、代謝を高めることはできないので、運動が必要となります。

筋肉は全身の消費エネルギー量のうち20%ほどを占めていて、筋肉が多いほど消費量が多く、筋肉が少ないとエネルギー消費が少ないことから、同じように身体を動かしてもやせにくくなります。

筋肉を増やすためにもエネルギーが必要で、運動の割には筋肉が増えにくいので、より効果的な方法が必要になります。

夕食前の空腹時に筋肉運動をすると、そのあとの食事は筋肉がつきやすくなります。この方法では脂肪の蓄積も抑えられますが、効果的に脂肪を代謝させるためにはウォーキングを中心とした有酸素運動も取り入れるようにします。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕