“後悔先に立たず”というのは、何かしてしまった後で悔やんでも取り返しがつかないことを指している言葉です。この言葉を使うときには、後で悔やまないように事前に熟考すべきだということを伝えようとしています。
“光陰矢の如し”は、月日が過ぎるのは矢のように早いということで、光は日、陰は月を意味しています。矢のように早いというだけでなく、一度放たれた矢は二度と戻ってくることはないことから、今を大切にすることを伝えています。
ともに含蓄のある人生訓にもなる言葉ですが、この二つを合体させた“後悔矢の如し”となると、“親父ギャグ”かと一笑に付されるかもしれません。
“後悔”は過ぎてしまったことを悔やむことで、そんなことがないようにすべきだというときに使われます。“矢の如し”のほうは、これも取り戻すことができないという意味で、後悔は取り戻すことができない月日(光陰)のようなものです。
後になって後悔することがあっても、それを取り戻すことは絶対に無理だということはなくて、後になって頑張れば取り戻せることもあります。決して“先に立たず”というものではありません。
ところが、同じ後悔であっても、取り戻せないところまで一気に行ってしまうようなことであったら、後悔しても遅い、できることなら後悔しないで済むような方法で関わろうということで、あえて使っているのが“後悔矢の如し”です。
健康づくりに関しては、後悔などしない効果のある方法を、無理なく実施するのがよいことであって、よい結果を望むあまりに限界を超えるようなこと、限界に近いようなことをしないのが大切だということです。効果が出る方法であったら、無理をすることもありません。
そのことを伝えるために、使っているのが私たちのモットーである「無理なく無駄なく」です。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)