健康デザイン23 ボディビルとフィットネスの連携

ボディビルは肉体美・筋肉美を競う競技で、日本の発祥は早稲田大学バーベルクラブであるとボディビルの歴史に書かれています。全国団体としては日本ボディビル協会が1955年に設立されましたが、厚生大臣に働きかけたのは当時の早稲田大学バーベルクラブのキャプテンの玉利齊さんでした。
(古い話ですが、作家の三島由紀夫のボディビルの先生としても知られています)

この日本ボディビル協会から発展して日本ボディビル連盟が組織され(1982年)、公益法人改革(2013年)によって公益社団法人日本ボディビル・フィットネス連盟と改称されています。

これは世界の統一団体である国際ボディビル・フィットネス連盟に合わせたものですが、改称を機会にして増強された筋肉美だけでなく、フィットネスとしての筋肉美(いわゆる細マッチョ)の普及と大会運営にも力を注いでいます。

そこまでのことを手がけたのは当時の玉利齊会長で、当時は公益財団法人日本健康スポーツ連盟の理事長も務めていました。私(小林正人)は日本健康スポーツ連盟を務め、フットネスクラブの運動指導者である健康運動指導士の更新教育としてサプリメント講習を担当していました。

筋肉を増やすことは筋力を高めるだけでなく、筋肉の機能を高めることも重視されています。一般に筋力と呼ばれるのは筋収縮力、筋持久力で、強い力を長く発揮する能力を指しています。もう一つの筋力は筋代謝力で、筋肉を動かすことによって多くのエネルギーを発生させ、そのエネルギーを使って全身の細胞の働きを高めていく能力を指しています。

ボディビルによって筋肉を増強して、フィットネスによってエネルギーを多く発生させることは、健康づくりの基本となることで、両方の良さを発揮することが健康づくりを支える力となると理解しています。
〔健康ジャーナリスト/日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕