健康リテラシー5 健康情報の不足が影響すること

健康リテラシー(健康や医療に関する正しい情報を入手して、理解して活用する能力)を高めるためには、情報の収集と、その情報の中から重要なものを選択する“目”が重要になります。

健康リテラシーが充分でない状態でも、そのことで病気になるわけではないとの考えから疎かにされることもあります。健康リテラシーが充分でないと、どのようなことが起こるのかということを知っておくことも大切になります。

充分でない(不十分)場合には、次のような影響が出ることが指摘されています。

*予防のためのサービスを利用しない(健診・予防接種など)

*予防・治療・医薬品などの知識が少ない

*病気や怪我のサインに気づきにくい(悪化させやすい)

*慢性的な病気の自己管理がしにくい

*保健・医療の専門家(医師、歯科医師、看護師、保健師など)に自分の心配事を伝えにくい

*慢性の病気のために入院しやすく、救急サービスを利用しやすい

*職場で怪我をしやすい

*医療費が高くなる

*重症率、死亡率が高くなる

健康リテラシーが低い状態では、日常的に自分の状態を知ることができない(体重や血圧を測定して体調や身体の変化に関心が持てなくなる)、健康について自分で調べることが少なくなる(書籍やインターネットなどによる健康情報、知人への相談など)、自分で伝えることができにくくなる(医師や看護師、保健師などに症状を伝えて的確なアドバイスを受ける)といったマイナス面が考えられます。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕