健康情報共有10 活性酸素はマイナス電子が欠けた酸素

活性酸素の詳しい仕組みを知らなくても、活性酸素を消去するものを摂っておけばいい、と考える人は少なくありません。効果的に消去するものが摂られていれば、それでもよいのでしょうが、活性酸素を消去する抗酸化成分は数多くあり、その効果が高いものは何かがわからないと、一生懸命に摂っている割には期待する効果が得られないということにもなりかねません。

効果がある抗酸化成分を有効に活用するためには、活性酸素の仕組みを知っておくことが大切になります。活性酸素は電子のバランスが崩れた酸素です。通常の酸素はプラス電子とマイナス電子が4個ずつあります。そのうちマイナス電子が1個欠けたものが活性酸素となります。

活性酸素は欠けているマイナス電子を他のものから奪って、すぐに通常の酸素(電子のバランスが取れた状態)に戻ります。どこからマイナス電子を奪うのかというと、よい意味では病原菌などからです。マイナス電子を奪われた病原菌は破壊されるので、活性酸素は身体を守る免疫の一つと言うことができます。

悪い意味では、自分の身体の細胞からマイナス電子が奪われます。活性酸素が体内で多く発生すると、細胞からマイナス電子が奪われて細胞が破壊されます。細胞単位で考えると、病原菌は単細胞で、人間の一つひとつの細胞と同じ構造だと考えられます。人間の細胞は数が多いので、マイナス電子が奪われたからといって、すぐに影響が出ることはないものの、活性酸素の発生が続いていると細胞の破壊が続き、長期間では健康被害が起こります。

活性酸素を消去する作用があるビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、抗酸化成分の植物の色素はマイナス電子を与えます。これによって身体の細胞からマイナス電子が奪われることを防ぐことができるということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕