健康食品 敵か味方か24 販売者でも消費者でもある人への講習

健康食品の表示の法規制のコンサルタントの主な対象は販売事業者です。これには販売に関わる製造や広告・広報なども含まれていて、要は販売に広く関わる方々に法律の内容を知ってもらい、それに従った方法で販売してもらうことを第一義としています。

その内容の一部は、健康食品を使っている消費者に対しても伝えられるべきことで、規制に従った正しい販売をしている会社を知り、その商品を知り、自分に合った使い方をするために法律の根幹を伝えています。何も法律違反をしている会社を見抜く方法を教えて、だまされないようにする、といった意地悪な意味で実施しているわけではないのです。

健康食品については販売する側と買って使う側と完全に分けるのではなくて、販売したり紹介したりする立場と、消費者の立場の両方という方々もいます。その多くは代理店の位置づけで活動している人です。

自分で商品を製造して、それを販売しているなら、商品の中身にも販売法にも責任を持って着手することができるものの、代理店の立場だと、いわば与えられた商品を、定められた方法で消費者に伝えていくことになるため、法律の規制についても中途半端(と言っては失礼かもしれませんが)な立場になってしまいます。

本社(事業体)が実施する法律講習に頼るか、もしくは自分で勉強していくことで規制に対応するしかなくなります。紹介販売(MLMなど)では、自分が行ったことだけでなくて、自分が紹介してメンバーになってもらった方が法規制に従って紹介しているのかを確認する必要もあります。

そのためには法律の「べからず集」(禁止事項をまとめたもの)だけでなく、なぜ禁止されるのかの意味を知っておくことは重要です。その認識から、特別に法規制の講習を実施しているのです。
〔健康情報流通コンサルタント 小林正人〕