噛む噛むeverybody28 口と歯がつく漢字の意味

口がつく漢字と歯がつく漢字は、食べることに関わるだけでなく、生きていくためにも重要な意味合いがあります。

口と歯の組み合わせは「噛」となり、これは噛むことを表します。歯が健康な状態にあると、口が関わる健康的な生活を過ごしやすくなるということで、呼、吸、喰、喫、嗅、咽、喉、鳴、唄、咥、吐、咳は、歯と口腔の健康状態が影響してくることです。

「かむ」は一般には噛むと表示されて、かみ砕いて咀嚼(そしゃく)することを意味しています。すべての歯を使って、飲み込みやすく、消化しやすい状態にすることを指しています。

これに対して咬むという表記もあります。これはかみつくことで、牙を使って食いちぎることを指しています。咬んでから口に入れて、口の中で噛むという流れで、咀嚼は完成するわけです。

咀嚼の咀は噛む、味わうという意味があり、嚼は噛む、噛み砕くという意味があります。これを合わせた咀嚼は、噛んで飲み込むというだけでなく、食べ物を味わうためにも大切なことであるということを示しています。

こういった口に関わる漢字が意味することが充分に行われていれば、健康づくりが「叶う」ことにもなります。

次は歯がつく漢字ですが、これは口がつく漢字に比べると数が少なく、齲、齧、齬、齶、齦などがあげられます。もう一つ重要な漢字があって、それは「齢」です。年齢の齢で、「よわい」と読みます。

命の長さを表す漢字でもあって、しっかりと噛んで食べることは年齢を重ねていくには重要なことで、ちゃんと食事から栄養を摂ることが健康で過ごすためには欠かせないということを示した大切な漢字だと言うことができます。
〔健康ジャーナリスト/日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕