学習障害52 異音異議語は面白い12

同じ漢字で発音が違う異音異義語を紹介しています。今回は、あ行の“お”から始まる異音異義語の第4回です。
大雪「おおゆき」はげしく大量に降る雪。「たいせつ」はげしく降る雪、多く積もった雪。二十四節季の一。
御札「おさつ」紙幣。「おふだ」神仏の守り札、護符、神符。
大仏「おさらぎ」姓氏の一。「だいぶつ」丈六以上の大きな仏像。
落葉「おちば」散り落ちた葉。おとしだね、落胤。落葉色の略。「らくよう」植物の葉の落ちること、落ちた葉。沈香・麝香・蘇合香などを練り合わせた薫物。本の落丁、落紙。
御付「おつき」貴人のそばについていて用をする人。「おつけ」吸物の汁。みそ汁。麺類のつけ汁。
御手洗「おてあらい」便所の異称。「みたらい、みたらし」神社の社頭にあって参詣者が手や口を浄める所。手水をつかうこと。
男女「おとこおんな」男でありながら女のような性徴・性質を有する人。「だんじょ」おとことおんな。
御所「おところ」住所の丁寧語。「ごしょ」天皇の座所、居所。上皇・三后・皇子の居所。御所風の略。「ごせ」奈良県西部の市。
大人気「おとなげ」大人っぽい。「だいにんき」人気の度合いが大きいこと。
御中「おなか」食事。綿。腹。室町時代の武家の奥向きに奉仕する女中の役名。「おんちゅう」個人あてでない郵便物の出す時の宛名の下に添える語。
十八番「おはこ」最も得意とするもの、得意の芸、得手、十八番(箱に入れて大切に保存する意から。歌舞伎十八番を市川家が秘蔵芸としたことから「十八番」とも当てて書く)。「じゅうはちばん」歌舞伎十八番または新歌舞伎十八番の略。得意のものごと(歌舞伎市川家の当たり狂言をいったのに始まる)。