新型コロナウイルス感染者はワクチン接種しなくてよいのか

新型コロナウイルスに感染した人は、ワクチンに立ち向かう役割をする抗体ができます。抗体があれば、別の新型コロナウイルスに感染したとしても抗体が戦ってくれるので発症しないと説明されています。一方、新型コロナウイルスの感染防止のために接種するワクチンは、ウイルスと同じ状態で抗体を作らせることで感染を防止するものです。
ということは、新型コロナウイルスに感染した人はワクチンを接種しなくてもよいのかと考えてしまいますが、実際にはワクチン接種を免除するということは言われていません。それと同時に、ワクチン接種は義務でも強制でもないとされています。ワクチンの接種によって起こるとされる副反応を心配して、ワクチンを接種したくないということなら、しなくてもいいということです。
欧米では、ワクチンの不足を心配して、リスクが低い人の場合には1回だけの接種で済まそうという動きがあります。そればかりか、新型コロナウイルスに感染した人は1回だけの接種でよいというということを検討している国もあります。
日本の場合は、どうかということですが、感染者は1回だけの接種が検討されています。これは海外からのワクチン輸送が遅れることや、6人分の量が注射器の形状のために5人分しか使えないということが検討理由になっているようですが、感染して抗体ができているならワクチンの接種は必要ないはずですし、抗体が充分に働かないことを懸念するなら他の人、つまり感染していないために抗体がない人と同じように2回の接種にするべきです。
それなのに全国民に1回だけは接種しようというのは、どうしても注射を打たなければならない理由があるのではないか、なぜ筋肉注射で身体の奥まで打ち込む必要があるのか、ひょっとすると筋肉までワクチンと一緒に別のものを打ち込んでいるのではないか、という疑問の声が湧き上がることにもなっています。