活性酸素の基礎知識16 多くの種類の色素を摂ろう

抗酸化成分を摂るなら、できるだけ抗酸化力が強い食品を摂りたいと考えるのは当たり前のことかもしれません。しかし、身体に必要な抗酸化成分は一種類の食品だけで摂ることはできません。抗酸化成分は、すべての活性酸素に対して、同じように効果が得られるわけではなく、それぞれの抗酸化成分によって消去しやすい活性酸素があるのです。

また、抗酸化成分は、他の抗酸化成分と一緒になって働くことで、よい抗酸化作用が高まることも確認されています。

抗酸化成分は、種類によって集まりやすい体の部位が異なり、作用しやすい部位も異なっています。たとえば、肝臓に作用する抗酸化成分は肝臓に届きやすく、肝臓で抗酸化力を発揮しやすくなっています。肝臓のほかの部位で効果を得るためには、肝臓に充分すぎる量が送られることが必要で、肝臓で余分となった分が他の部位に回ることになります。

活性酸素の害は全身に及ぶものであり、体調の不良は弱い器官から現れやすいという特徴があります。同じだけの活性酸素が発生したとしても、現れる状況に違いがあるのは、それぞれの人の身体の状態が異なっているからです、活性酸素が、どの器官に影響を与えているかは、検査をしても、なかなか判断がつくものではありません。

そのため、活性酸素に対抗するには、さまざまな器官に働きかけてくれる抗酸化成分を摂ることが大切で、そのためには、いろいろな色素が含まれた食品を摂ることが大切になってくるのです。