理想実現のための代謝促進5 エネルギーの使い道

健康状態を高めるためには、多くのエネルギーを作り出すことが必要ですが、飲食で摂ったエネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)が、すべてエネルギーになってくれるわけではありません。

1日に摂取したエネルギー源のうち約70%が基礎代謝に使われます。基礎代謝は生命維持に必要なエネルギー量のことで、細胞の中で行われる生化学反応に使われます。寝たきり状態でも使われるエネルギー量であって、これ以外は活動代謝と食事誘発性熱産生に使われます。活動代謝は特別に運動などをしなければ約20%、食事をすることにとって体熱が高まる食事誘発性熱産生として約10%の割合となっています。

基礎代謝のうち約70%は体熱の維持に使われます。これは生命維持に必要であるからですが、それは細胞の中における生化学反応に必要となっています。基礎代謝が70%で、そのうちの70%だとすると49%(70%×70%)で、すべての摂取エネルギー量の半分は体熱の維持に使われているということです。

基礎代謝の約15%は脳の機能維持に使われています。脳は全体重の2%でしかないものの、摂取エネルギー量の20%以上を使っています。これは脳が全身の機能をコントロールしているためで、全身の細胞を温めて、脳の機能によって全身の細胞を働かせるために65%ものエネルギー量が必要となっているということです。

食事量を増やせば、それだけ全身を働かせるエネルギーが得られると思われがちですが、思った以上に身体機能のために使われる量は少なくなっています。思った以上のエネルギー源を摂取して、これを効率よくエネルギー化するために必要なビタミン、ミネラルを摂り、さらに脂肪代謝を進める代謝促進成分のL‐カルニチンが必要になってくるということです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕