文部科学省の「食に関する指導の手引」では教科ごとの食に関する指導を各論として掲載しています。ここでは理科の中学校の食に関連する内容を前回に続いて紹介します。
(5)生命の連続性
生命の連続性についての観察、実験などを通して、次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 生命の連続性に関する事物・現象の特徴に着目しながら、次のことを理解するとともに、それらの観察、実験などに関する技能を身に付けること。
(ア)生物の成長と殖え方
*細胞分裂の生物の成長
体細胞分裂の観察を行い、その順序性を見いだして理解するとともに、細胞の分裂と生物の成長とを関連づけて理解すること。
*生物の殖え方
生物の殖え方を観察し、有性生殖と無性生殖の特徴を見いだして理解するとともに、生物が殖えていくときに親の形質が子に伝わることを見いだして理解すること。
(イ)遺伝の規則性と遺伝子
*遺伝の規則性と遺伝子
交配実験の結果などに基づいて、親の形質が子に伝わるときの規則性を見いだして理解すること。
(ウ)生物の種類の多様性と進化
*生物の種類の多様性と進化
現存の生物および化石の比較などを通して、現存の多様な生物は過去の生物が長い時間の経過の中で変化して生じてきたものであることを体のつくりと関連づけて理解すること。
イ 生命の連続性について、観察、実験などを行い、その結果や資料を分析して解釈し、生物の成長と殖え方、遺伝現象、生物の種類の多様性と進化についての特徴や規則性を見いだして表現すること。また、探求の過程を振り返ること。
(7)自然と人間
自然環境を調べる観察、実験などを通して、次の事項を身に付けることができるよう指導する。
ア 日常生活や社会と関連づけながら、次のことを理解するとともに、自然環境を調べる観察、実験などに関する技能を身に付けること。
(ア)生物と環境
*自然界のつり合い
微生物の働き方を調べ、植物、動物および微生物を栄養の面から相互に関連づけて理解するとともに、自然界では、これらの生物がつり合いを保って生活していることを見いだして理解すること。