発達障害支援24 朝食による栄養支援

発達障害児の改善のために栄養摂取の重要性を伝えても、指導どおりの食事にすることができないことは少なくありません。中でも、なかなか改善が進まないのは朝食の摂取です。朝食で摂る糖質は、脳の唯一のエネルギー源であるブドウ糖を摂取するために欠かせないものであることを伝え、さらに脳の中でブドウ糖が充分に保持されるのは15時間ほどなので、朝食を抜くとブドウ糖不足になるということを伝えても、さまざまな問題から実施できないことがあります。

これは発達障害だけでなく、すべての発育途中の子どもにも共通することです。実際に、どれくらいの子どもが朝食を食べていないのかという実態を知ることは難しいのですが、その一部は「こどもの朝食に関する実態」から知ることができます。この調査は日本ケロッグが各地のこども食堂運営者(226人)を対象に調査したものです。

こども食堂運営者の54.0%が朝食を毎日食べていない子どもを認識していました。その理由(複数回答)としてあげられていたのは、「親が作らない」(74.6%)、「経済的に余裕がない」(34.4%)、「家に食べるものがない」(31.1%)、「親からお金だけ渡されて自分で買うように言われている」(17.2%)でした。

このほかにも「幼少期から朝食を食べる習慣がない」、「朝起きた時には親が仕事に出かけていて起きて学校にいくのが精一杯」など、経済的な理由だけでなく、さまざまな理由があることが見えてきました。

朝食を食べていない子どもを認識しているこども食堂運営者に、特徴や傾向を聞いていますが、「朝食の大切さを理解していない」(61.5%)、「学校に行きたがらない/不登校気味である」(36.9%)、「口数が少ない/表情が暗い」(30.3%)、「体調を崩しやすい」(26.2%)、「食欲がなく食事の量も少ない」(21.3%)でした。

このほかにも「落ち着きがなく、学力や理解力が低い傾向にある」、「授業に集中するのが難しい」、「怒りっぽい」、「元気がない」、「疲れやすい」などがあげられています。

これらの状態は発達障害児だけでなく、多くの子どもたちに見られることですが、発達障害児では特徴的に強く現れることが知られています。それだけに、発達障害児の改善には朝食を食べる環境づくりが重要になってくるのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕