身体年齢28 食生活チェックでわかること

身体年齢測定によって実年齢よりも年齢が高いことがわかり、その差が大きいことに気づいた人の多くは改善するための方法を求めてきます。身体年齢測定の指標は腹囲、握力、閉眼片足立ちで、これらは自力での改善が可能な項目です。

肥満と呼ばれるほどでなくても腹囲のサイズが大きいと、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)のリスクが高くなり、生活習慣病の危険度も高まってきます。その危険度が身体年齢を実年齢よりも高めることになります。

筋肉量や筋力が指標となっていることから、筋肉を増やすための運動とともに適切な栄養摂取も改善のための重要なポイントとなります。これを知るための食事内容の調査には、さまざまな方法があり、通常は1週間ほどの期間に食べたものを記録して提出するものが採用されています。厚生労働省の国民健康・栄養調査でも同様の調査法です。

これは記録する方も大変で、それを解析して栄養状態を確認するのも大変です。そして、改善のための食事内容の変更の指導をするのも大変になります。そういった実態があることから、栄養調査と指導の専門家である日本臨床栄養協会(臨床医と病院栄養士の集まり)の管理栄養士のグループと作成したのが食生活チェック表です。

チェックするのは食品の摂取回数で、1週間の頻度を知ることで栄養バランスを把握することができます。評価の回数は信号と同じ3色に分けられていて、赤は黄に、黄は青に改善するように指導されます。赤や黄の項目と数、それぞれの人の食環境などを配慮して、無理なくできるところから指導しています。

食傾向は自分では変えているように思っていても、よほどのことがなければ変わることはないものです。チェックしているうちに、もっと食べたほうがよい、減らしたほうがよいと気づけるように作成してあります。その気づきこそが改善のモチベーションとなります。

食生活チェック表のスタートは、臨床栄養(入院患者と通院患者向けの食事)であったことから項目と評価も異なっていたのですが、健康づくりを気づかう多くの方が利用できるようにアレンジを加えました。これは日本臨床栄養学会(栄養学を研究する臨床医の集まり)の元理事長の監修を受けています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕