家族が自分に対してやってくれることを当たり前のことだと思うのではなくて、感謝している、妻が喜ぶことを最優先にしている、といったことを実践しているとの話を、倫理法人会の講話で何回か聞きました。
表現は違っていても、参加者に言いたいこと、伝えたいことは共通していて、身近な人を気づかうことの大切さ、気づかうためには家族のことを注視すること、そして充分すぎるくらいに理解しないとできないということです。
社員に対しても、取引先や地域の方々にも同じように接することで、よりよい関係を築くことができた、という実践の話も聞かせてもらいました。
これと同じことをやっても芸がないので、「ありがとう」と言われるだけでなく、それに対してさりげなく「どういたしまして」と言うことができるように心がけています。
初めてやったときには「ありがとう」と言われたことも、繰り返してやっていると言われる回数が減り、言われなくなることもあります。それは、これまでの“やってもらって当たり前”という態度の裏返し、しっぺ返しではなくて、喜ばれることを続けていると、それに慣れてきて、普通の行為では喜ばれることがなくなることがあります。
もっと喜ばせてくれることを期待されているということもあります。もっと喜ばせるためには、もっともっと注視・観察して、今どんなことを求めているのか、それを理解して、先回りして行動することが必要になります。
「ありがとう」に対して、「どういたしまして」と切り返すのは、上から目線ではなく、いつも対等の立場にいるからできることです。それを意識することなく、まるで口癖のようにサラッと言える関係でいられることを目指して、心を磨くように努めています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕