65歳前の健康づくりで医療費は抑制できるか

「高齢化社会ではなく超高齢化社会」というテーマは週刊誌のネタになりやすく、この手の情報の依頼はよくあります。取材に対して「超がついても高齢化と言っているが、すでに“高齢社会”」ということを話しています。
今は人口の4人に1人が65歳以上の高齢者となっています。今の高齢者は昔に比べると10年は若くなっていることもあり、国は高齢者を65歳から70歳に引き上げることを検討しています。今のままでは2050年には日本人の高齢化率は世界1位のまま推移して40%になると予測されていますが、5歳引き上げても、これが大きく下がることはないと考えられています。
70歳というのは医療費から見ると区切りの年齢で、現在の日本人の生涯医療費は約2600万円にも達していますが、厚生労働省の調査によると、その半分は70歳以降に使われています。男性の平均寿命が80歳とすると、わずか10年の間に1300万円が使われている計算になります。70歳に達したときに、いかに健康状態が保てているかが健康寿命を延ばし、生涯医療費を抑えることにつながります。
そのための対策に、私たちとして何ができるかを考えていますが、その一つとして、これまで何度か触れてきた三大ヒトケミカル(α‐リポ酸、L‐カルニチン、コエンザイムQ10)の活用を提案しています。