過去に積み重ねてきたこと、勉強をしてきたことをベースに講習やセミナーをすると、古い話であったり、時代に合わない話になってしまうということもあります。ある有名な医師のセミナーに久しぶりに参加してみて、5年前と同じことを話していて、驚いたことがあります。医学や健康に関わることは日進月歩で、前日までは正しい情報であっても、そのことを話している日には変わっていたということもあるのです。
そのようなことがないように、医療ジャーナリストとして取材してきたこと、その中で知り合った医学者や研究者との共同研究・広報活動で知ったことなどの蓄積を、最新情報に更新していくために平日(月曜日〜金曜日)には情報検索をしています。(休みの日は検索したい情報が少ないということもあるから平日に限っています)
その検索からピックアップして、医師や研究者、団体役員、メディア関係者などに毎週発信しているのが「健康情報メール」です。これは12年前から毎週発信してきて、今も続けています。そのおかげで、発信先の400人以上とは何年も会っていなくても、ほんの最近会ったように親しく付き合ってもらえるので、これが情報の質を高めていくことにも役立っています。
根底がしっかりとした情報に、最新情報をプラスしていくので、過去に話を聞いたことがあるからと安心しないでほしい、ということも伝えています。これは情報共有のミーティングに頻繁に参加してほしいから言っていることではありません。
そんな情報共有のミーティングは情報をシェアするだけでなく、参加費用もシェアしてもらうスタイルとしています。例えば、2時間で2万円の講習費だとすると、10人が参加した場合には1人あたり2,000円ですが、5人だと4,000円という形です。話のテーマを勝手に決めるのではなくて、参加者が聞きたい話をします。参加者が他の人を誘いやすい内容にするように心かげています。
そして、充分に理解してもらえるように資料も作り、その検証もしています。その資料は、他の人(家族や知人など)にも安心して伝えられる内容にしています。
2時間で2万円という想定の費用は高いという声があるのは承知していて、その講習をすることができるまでの情報収集と勉強の時間、資料作成の時間も考慮してもらっています。その講習の場だけで終わるのではなくて、質問には文章でも答え、必要な情報があれば送るようにします。これは資格認定講習で行っていることで、必要な情報は必要な人に届いてこそ役立つという考えがあるからです。
こんなことをしているから、関係者からは「身から出たサービス」になっていると指摘されています。サービスのしすぎが後になってサビになる(苦しい思いをする)ことになりかねないという意味で、講習などの閑話(無駄話?)として使っていますが、自分自身で「身から出たサービス」を招いてどうするのだ、という声があってもやり続けたいという気持ちです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕