サプリメントの有効性については、特定保健用食品や機能性表示食品などは一定の範囲内で有効性を表示することが許可されていますが、血糖値や中性脂肪値の低下、目への効果といった表示だけで、どんな病気の人が使うものという詳しい情報はなく、自分に合ったものなのかはわかりません。サプリメントは摂るタイミングも重要で、食後に摂るべきものを空腹時に摂ったり、逆に空腹時に摂るべきものを食後に摂った場合には意味がなくなるものであっても、いつ摂るかの表示もされていません。これも法律の規制によるものです。
決して安い価格ではないサプリメントの選び方も使い方も読み取れないとしたら、それぞれの素材の特徴について学び、その理解のもとに商品を選んで効果的なタイミングで摂るしかありません。
サプリメントに関する資格は、サプリメントアドバイザリースタッフ制度に基づく公益財団法人日本健康・栄養食品協会認定の食品保健指導士、一般社団法人日本臨床栄養協会認定のNR・サプリメントアドバイザー、一般社団法人日本食品安全協会認定の健康食品管理士などがあります。これらの資格認定教育は医師、栄養士、薬剤師、健康産業従事者などの専門家を主な対象とした指導する側のもので、実際にサプリメントを使用する人が自分のため、自分や家族・知人のための知識を得る教育の場とはなっていません。
そこで、消費者がサプリメントを正しく判断し、的確に使うことができる知識を取得するため、「サプリメントプロ検定」の講習を始めました。