ツイン・ウォーク38 ノルディックウォーキングの歩行目安

『ノルディックエクササイズ&ノルディックウォーキング』(静岡大学 杉山康司教授)ではノルディックウォーキングの歩き方を4つにカテゴリーに分類しています。

カテゴリー1で使用する専用ポールはスキーのストックに似た形状をしていますが、舗装道路での使用を目的に開発され、先端にはゴム製のゴムパッドが取りつけられています。挿入型のストラップ形状のため、歩行時には手を離すことができない構造で、常にグリップを握っている必要があります。

【カテゴリー1】サポートレベル
〔歩行速度目安〕60m/分以下
ポールを前について構え、片方のポールを少し前に出し、同時に反対の足も前に出します。歩幅は狭くし、上体を軽く前傾させ、ポール(左腕)をやや前方に突いたときに身体を支えます。踏み出した足よりも前方にポールをつき(左腕)、膝を深く曲げないようにしてポール(右腕)を深く前傾させないようにして歩きます。この段階ではグリップを意識して握ることで身体を安定させ、握力も向上させるようにします。

導入段階を経て歩き慣れてきたら、歩幅を少し広くし、上体をまっすぐに起こし、ポール(左腕)をやや前方に突き、身体を支えるようにして歩きます。踏み出した足よりも前方に突く度合いを小さくして(左腕)、少し膝を深く曲げ、ポール(右腕)で身体を少しだけ前方に押し出すようにポールの突き方を意識しながら歩きます。

サポートレベルでのポールテクニックは、足の前にポールを付くため、目線が下がりがちになり、同時に姿勢が猫背気味になってしまうことが多くみられます。運動習慣が獲得できて、体力レベルが上がってきた中で、徐々に目線が上がってくるようにすることも重要なポイントとなります。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕