発達栄養は、発達障害児の食の困難さに対応するための栄養知識を身につける機会として、資格認定方式による講習となっています。発達障害児のためだけの栄養摂取の方法ではなくて、発達障害児にも対応できる栄養摂取の方法としています。
単純に受講者を増やしたいからの言い訳ではなくて、最も困難とされる発達障害児の極端な偏食にも対応できる栄養摂取の方法であれば、誰にでも(子どもだけでなく、成人にも高齢者にも)対応できる栄養の講習となります。
発達栄養を学ぶ方法としては、通常のセミナーでも講習会でも、学校などの授業でもよいわけですが、わざわざ資格認定方式という面倒なことをしているのには理由があります。
一つはモチベーションの問題で、発達障害児の栄養という大変なことに挑戦して、それを伝えていく立場の人を育成するには、自覚して学び、周囲からも認められる立場であることが重要と考えているからです。
もう一つは、発達障害児の食の困難さは、固定された状態ではなくて、発達障害児が千差万別の状態であるのと同じように、食の困難さも千差万別となっています。「千差万別×千差万別」は、いくつになるのか計算をするのも大変なほど、ピッタリと適合した栄養摂取の方法を提供するには大きな努力が必要という覚悟が必要です。
このような状況に対応するには、最新の情報が必要で、常に情報を更新していかなければなりません。資格認定方式は、資格認定者が活躍できるようにサポートをし続けるシステムです。
日本には家元制度という素晴らしい継続のシステムと資格認定方式があります。それを参考にして発達栄養のアドバイザーの養成と情報提供のシステムを構築しました。
この方法によって、ずっとサポートし続けることが可能ですが、サポートするのは大変なことであることは充分に承知しています。承知していますが、わかりやすいものの奥が深い発達栄養学への対応策としては、最良の方法であると認識しています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕