血液中の中性脂肪値を改善するためには、食事の見直しが重要になります。食事面での改善についてポイントを紹介します。
◎適正なエネルギーの摂取
肥満の場合には、まずは体重減少が必要です。また、肥満でない場合にも、肥満を予防するための食生活を身につけることが大切になります。そのためには自分の適正なエネルギー量を知り、食べすぎないようにすることです。
1日の適正なエネルギー量は肥満の人は標準体重1kg当たり25~30kcal、肥満でない人は標準体重1kg当たり30~35kcalを目安にします。標準体重は「身長(m)×身長(m)×22」で求められます。
◎アルコールを控える
アルコールは肝臓での中性脂肪の合成を高め、血液中の中性脂肪を増加させます。また、アルコール飲料はエネルギー量が高いことに加えて、飲酒時のおかずは高エネルギー量のものになりやすいため、摂取エネルギー量が多くなりがちです。飲酒の回数を減らすか、1回に飲む量を減らすようにします。
◎菓子・清涼飲料・果物などは控えめに
果物に含まれている果糖、砂糖に含まれているブドウ糖などの単糖は中性脂肪に合成されやすいため、単糖が含まれる甘い菓子や果物などは摂りすぎには注意が必要です。夕食後に菓子や果物を摂ると中性脂肪値が高まりやすくなります。最も中性脂肪値に影響するのは果糖や砂糖の入った飲料です。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕