ステップ運動は左右の足の動きが1歩ずつで1つとカウントするのが基本となっています。これは両足が運動によって刺激されることを目指しているからで、踏み台を使っての上り下りも、ステッパー(踏み込み式の運動装置)で交互に踏み込むのも左右の脚の動きで1と数えます。
一般には足の動きと表現されていますが、正確な言葉の使い分けでは足は足首から下を指していて、脚は骨盤から下の部分(一般的な足というイメージ)を指しています。
これに対して、ウォーキングでは歩数計(万歩計は山佐時計計器の商標)は片足を前に出すたびに1歩がカウントされます。もともとが万歩運動という1日に1万歩を歩こうという健康づくりキャンペーンの支援装置として開発されたので、これは当たり前のことです。
ステッパーでは踏み込み回数のメモリーがついているものがあり、これは左右の踏み込みで1とカウントされるのが基本ではあるものの、歩数計と同じように片脚が動くたびにカウントされるものもあります。
歩数計を装着してステップ運動をすると、歩数と同じ回数が表示されることもあれば、歩数の半分が表示されることもあるわけです。
そのために100回のステップ運動を指示された人が、実は左右で2回と数えて、指示の半分しか実施していないということにもなります。この数え方について、ステップ運動を指示するときに説明してくれていれば、そんなことは起こらないのですが。
踏み台を使ってのステップ運動は、台に向かって右足から始めると、右足が上がった後に左足が上がるので、脚の負荷は右のほうが強くなります。台から降りるときには右足、左足の順になると、やはり右の負荷が強くなります。
そこで同じ足の上り下りは一定の回数を決めて、左右の負荷が同じようになるようにします。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)