Age free岡山28 地域的な健康度の低下の原因

フレイルとプレフレイルが地域的に急増する懸念が抱かれる中、日本生活習慣病予防協会が、医師330名に対してアンケートを実施しています。

メタボ(メタボリックシンドローム:内臓脂肪症候群)が40代に多いことは以前から指摘されていたことですが、その割合(複数回答)が38.5%と多くなっていたことを除くと、フレイル(虚弱)予備群のプレフレイルに関連する症状と状態が増えていて、さらに比較的若い世代にも多く見られるようになっています。

どのような症状と状態かというと、筋力・筋肉量の低下、運動頻度の低下、活力の低下、睡眠不足、人付き合いの減少、うつ症状などで、これらはコロナ禍によって不安視された健康度の低下の要因そのものです。

フレイルが増加していると実感している医師(日本生活習慣病予防協会調査:330名対象)は81.8%(かなり増えている11.8%、増えている31.8%、やや増えている38.2%)にもなっています。

フレイルに該当する症状の患者が増加していると思っているのは、年齢層別にみると(複数回答)男女ともに大きな差はなく、70歳以上では男性は69.3%、女性は68.1%、60代では男性は57.4%、女性は54.8%、50代では男性は36.7%、女性は36.3%、40代では男性は21.1%、女性は17.4%となっています。

60〜70歳以上と比べると、その前の年代は少ないといっても、40代でもフレイルが増えてきているということは、若い世代でもコロナ禍の影響によって、状況が悪化していることがみえてきます。

これから40代が50代、60代となったときには、フレイルによる介護対象者が急増することが考えられます。そして、今後を見据えて、今から対策を始めなければ危機的な状況になりかねないと言える状態になっているのです。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕