食事で充分な栄養摂取ができない人が用いる栄養補給の手段であるサプリメントは、健康食品の分類では「栄養機能食品」とされていて、ビタミン、ミネラル、脂肪酸が一定量含まれているものは表示をして販売することができます。
そのため、食事で摂取している栄養素の量がわかれば、不足している量もわかり、どれだけ栄養機能食品を取ればよいかがわかります。しかし、多くの人が、このような流れで選択して摂取量を決めているのではなくて、感覚的なところで摂取しています。
というのは、サプリメントは食品であるので多く摂りすぎでも問題はないと考えているからでしょうが、ビタミンとミネラルの多くは上限量が定められています。だから、どれだけ摂っても大丈夫ということはないのです。
子どもは解毒能力が低いので、サプリメントの摂取量については、慎重に見極めなければなりません。ビタミン、ミネラルについては厚生労働省によって、推奨量と上限量などが定められています。
それ以上の量を摂取すると、どのような健康被害が出るのかということは確認されていて、年齢層別に上限量が定められているので、これを確認すれば摂取量はわかるはずです。しかし、そのためにも子どもの栄養摂取の量が的確に把握できていないといけないわけです。
子どもの成長のためにカルシウムを摂らせる保護者も多く、カルシウムの吸収率を高めるためにビタミンDの摂取を考える保護者も増えています。ビタミンDのサプリメントには1日の摂取量の上限量が摂れるものもあり、それも成人の上限量なので、子どもの摂取の場合にはアドバイザリースタッフに確認する必要があります。
ビタミンとミネラルは子どもの摂取にも安全性が確保されているものの、それ以外の健康食品は18歳以下では試験が行われないのが原則なので、安全性は確認されていないという事実は知っておいてほしいことです。