2023/8/23 怖くはない私の心臓弁膜症

前々回(2023/8/9)の倫理コラムで、いつもとは違う早朝の起床によって一過性の社会的時差ボケが起こり、早朝の血圧を過度に上昇させるという研究発表の一部を紹介しました。

そのついでに、私は心臓弁膜症だから深夜に起床して活動しても血圧が上がらないということを書いたら、複数の方から、「そんな状態でモーニングセミナーに来ていてよいのか」という声をいただきました。

何も心配させようとか、“病気自慢”をしようというつもりはなかったのですが、実際のところを書いておきます。中には「一緒に仕事をして大丈夫か」という声もあったものですから。

心臓弁膜症は、心臓にある弁に異常が起こって、心臓から送り出される血液の量が少なくなる状態をいいます。4つあるうちの、どれかの弁の老化や異常が主な原因ですが、私の場合は検査をしてもらったところ、どちらでもなくて、電気信号の遅れが原因でした。

心臓の拍動は、右心房にある洞結節から発生する電気信号によって起こっています。通常は電気信号は1本の神経を通じて行われるのですが、私の場合はバイパスがあって、信号の一部が遅れて届いています。そのために弁が閉じ切る前に拍動が起こるので、心臓弁膜の閉鎖が遅れることによって血液の一部が逆流して、心臓から送り出される血液の量が普通よりも少なくなっています。

血圧は心臓から送り出された血液によって動脈にかかる圧力なので、私は血液の勢いが弱いために血圧が上がりにくくなっています。電子信号のバイパスの問題なので、手術などで治すわけにはいかないので、“血の巡りが悪い”状態で生活するだけということです。

私の弱点である閃輝暗点は、脳の後頭葉の血流低下によって視界にモザイクが出て見えにくくなるもので、それは心臓弁膜の閉鎖不全が原因であることはわかっています。1回あたりの時間は30分ほどですが、いつ出るかわからないということで運転免許は返納しました。交通事故の加害者にはなりたくなったので。

幸いにして倫理法人会のモーニングセミナーに参加しているときには閃輝暗点は起こっていないのですが、無理をして緊張が高まると起こりやすいので、好きなことを適度に休みながら長く続けるという選択をしています。

そんな選択することができるのも、倫理法人会で知り合った多くの方々の心意気と優しさのおかげだと感じて、日々の倫理実践を心がけています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕