サプリ概論274 運動と食事とサプリメントの組み合わせ

運動をした後に食事をするのと、食事の後に運動をするのではエネルギー代謝が異なります。エネルギー代謝を高めるのは運動をしてから食事をすることで、体脂肪の蓄積を抑えやすくなります。

空腹時の運動では血液中のブドウ糖が不足しているために筋肉の中に蓄積されているグリコーゲンが分解されてブドウ糖として放出されます。その後に食事をすると肝臓で合成されるグリコーゲンが増えるために血液中のブドウ糖が減ります。そのために膵臓から分泌されるインスリンの量が減ります。

インスリンにはブドウ糖の細胞への取り込みを進めるとともに、肝臓で脂肪が合成されることを促進する働きがあるので、脂肪の合成が抑えられるようになるからです。

この働きを促進するために使われるサプリメントはα‐リポ酸です。α‐リポ酸は糖の代謝を高める作用がありますが、グリコーゲン合成酵素の働きを高めて肝臓で合成されるグリコーゲンを増やすことができます。

肝臓のグリコーゲンの合成を進めるためには肝細胞の働きをよくすることが必要になります。肝細胞のエネルギー源となっているのはブドウ糖と脂肪酸で、ブドウ糖は肝細胞に優先的に取り込まれてエネルギー化されます。

ブドウ糖よりもエネルギー量が高いのは脂肪酸で(平均2.25倍)、脂肪酸をエネルギー化させるためにはL‐カルニチンが必要になります。L‐カルニチンは肝細胞でエネルギー産生を行っているミトコンドリアに脂肪酸を取り込ませるために必要な代謝促進成分です。

α‐リポ酸もL‐カルニチンも以前は医薬品の成分でしたが、今では食品の成分としてサプリメントで摂ることができます。