Age free岡山42 不足を補うサプリメントの役割

サプリメントというと一般的には通常の食事では不足する栄養素を補うために摂るものを指しています。サプリメント(supplement)には補助、補充、補完といった意味がありますが、錠剤やカプセルとして摂るビタミン、ミネラルなどはダイエタリー(dietary)・サプリメントと呼ばれています。

ダイエタリーは一般に認識されているダイエット(diet)とは関係がなく、「食事上の〜」という意味です。これこそが「通常の食事では不足する栄養素を補うために摂るもの」となるわけですが、ダイエタリーを略してサプリメントが使われているわけです。

不足しているものがわかっていれば、その成分が含まれている栄養素を、不足している分だけ摂ればよいことになるのですが、何が不足しているのかがわからなければ何を摂ればよいのかの判断がつきません。

とりあえず、不足していると思われるものを摂る、すべてのビタミンとミネラルが含まれているマルチビタミンを摂るという人もいます。ビタミン、ミネラルが、どれだけ摂っても身体に害がないということであれば、それでもよいかもしれないのですが、ビタミンとミネラルの多くの種類には上限値が定められています。これを超えての摂取は過剰症を起こすことになるので、不足だけでなく過剰も配慮して摂るようにしなければならないのです。

このようなことを解消するために、それぞれの人の食事の状況や生活状況などに合わせて、何を摂るべきなのかをアドバイスする“アドバイザリースタッフ”が教育・認定されています。

これは厚生労働省による「保健機能食品等に関わるアドバイザリースタッフの養成に関する基本的考えについて」という通知(2002年)によって押し進められたもので、複数の団体から資格認定が行われています(日本健康・栄養食品協会の食品保健指導士、日本臨床栄養協会のNR・サプリメントアドバイザー、日本食品安全協会の健康食品管理士など)。

これらの専門家と医療や運動、運動などの現場が一致して活動をしていれば、不足している栄養素を摂取して、健康的な活動に取り組むことができるのですが、地域の健康づくりのために活躍する土壌が構築されていないのが事実です。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕