健康食品やサプリメントは、どれくらい摂り続ければ効果を実感できるのかというのは使用者や使用を考えている人が気にすることです。その答えとしてよく言われるのは3か月の期間、少なくとも2か月の継続的な使用です。
その根拠の一つとされているのは赤血球の寿命です。赤血球は骨髄で作られて、役目を終えると脾臓で分解されます。それまでの平均の期間は125日とされています。125日は約4か月です。
赤血球には酸素を運び、二酸化炭素を運び去る働きがあり、その重要な働きをしているのはヘモグロビンです。ヘモグロビンによって全身の細胞に必要な酸素が送られ、細胞で発生した二酸化炭素が的確に運ばれて、体外に排出されていれば全身の細胞の働きが正常に保たれることが期待されます。
サプリメントは主に食事で不足する栄養素を補うものであり、その主な成分のビタミンやミネラルは全身の細胞を働かせるために欠かせないものです。健康食品の成分は、不足するものを補うというよりも健康のプラス効果を求めて使われることが多くなっていますが、健康度を高めるためにも全身の細胞が正常に働いていることが重要になります。
4か月間で赤血球が入れ替わるので、それだけの期間があれば細胞レベルから健康になることができるということです。2か月間では半分の赤血球が入れ替わるので、少なくとも2か月は続けないと変化が起こりにくいという説明がされています。
全身の細胞は常に新陳代謝を繰り返していて、そのためには酸素が必要です。細胞を働かせているのはエネルギーで、エネルギーはエネルギー源(糖質、脂質、たんぱく質)を材料にして、細胞内のミトコンドリアで作り出されています。このミトコンドリアでのエネルギー産生には酸素が必要であるので、そのための充分な酸素を細胞に届ける赤血球の働きが正常であることが求められるということです。