サプリ概論279 プラズマ乳酸菌の機能性

乳酸菌は一般のものは一部の免疫細胞に働きかけるのに対して、プラズマ乳酸菌は免疫の司令塔に働きかけるので、総合的に免疫機能を高めることができる、というのがプラズマ乳酸菌の特徴として伝えられています。

一部の免疫細胞というのは、B細胞、 キラーT細胞、ヘルパーT細胞、NK(ナチュラルキラー)細胞を指しています。

免疫の司令塔というのはプラズマサイトイド樹状細胞のことで、プラズマサイトイド樹状細胞に直接働きかけることが初めて確認された乳酸菌であることからプラズマ乳酸菌と名づけられました。

プラズマ乳酸菌の正式名はL–rラルティスプラズマといい、小腸にあるプラズマサイトイド樹状細胞を活性化させる働きがあることが論文で発表されています。

試験に使われたのはプラズマ乳酸菌が1000億個含まれているヨーグルトで、これを摂取した人とプラセボ(含まないヨーグルト)を摂取した人で4週間に渡って続けたところ、プラズマサイトイド樹状細胞の活性が高く維持されたことが報告されています。

一般の機能性表示食品では摂取前に比べて機能性が高まったことが示されていますが、この場合には活性は低下したものの、プラセボを摂取した人の低下に比べると低下の度合いが低くなっていたという結果です。

そこで別の試験が行われ、プラズマ乳酸菌を摂取した人は機能性が高まったことも確認されています。

プラズマ乳酸菌は継続して摂取することが重要であるとの試験結果も示されています。プラズマ乳酸菌を摂取した人は4週目、8週目と機能性が高まっていきますが、この段階で摂取を止めると機能性が低下して、初めからプラセボを摂取した人と大きく変わらない状態になっていたことが発表されています。