歩くことは健康づくりの導入としては有効で、歩くことを習慣化することで、他の健康スポーツと同様の健康という結果を得ることができます。ウォーキングは、ただ歩けばよいわけではなくて、歩き方によって健康スポーツになることもあれば、日常生活の範囲を出ないこともあります。
一般のイメージとしては、スタスタと元気に歩くのがウォーキングで、ダラダラと歩いているのは散歩や普通歩行になります。求める健康効果によって違いがあり、体力の低下や足腰が弱まらないようにするのであれば、ダラダラであったとしても歩かないよりいい、という判断となります。
スタスタ歩きは、筋肉の衰えを抑えて、続けることで筋肉を強化することも可能です。心肺機能も高まり、全身に送られる酸素が増えてエネルギー代謝が高まることによって余分な体脂肪を減らすこともできます。
多くの酸素を必要とする脳に送られる酸素量も増えて、これは認知機能の維持という効果も期待されます。歩くことによって、景色の変化を見て、温暖差を感じ、他の人と話をする機会も増え、さらに関心があるところまで移動していけるということも、脳のトレーニングにつながります。
日本ウオーキング協会(ウオーキングは同協会の固有名詞)は、環境庁(2001年から環境省)の所管から2005年に厚生労働省との共管になりましたが、そのときから健康づくりも重視されることになったはずです。
ところが、日本ウオーキング協会は長距離を歩くことを目的としていて、健康を求めて歩きたいという要望には応じてこなかったことから、健康スポーツとして考えてよいのか、距離ではなく他の目的を持って歩くことを考えてもよいのかという議論も交わされています。
〔日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕