ノルディックスタイルのウォーキングというと、北欧発祥のノルディックウォーキングと、日本発祥のポールウォーキングがあります。後者はノルディック・ウォークとも呼ばれています。
2本のポールを使って歩くもので、ノルディックウォーキングはポールを後方について勢いよく前進するスポーツタイプ、ポールウォーキングなどはポールを前方か横(腰の位置)について安定性を重視して歩くものです。
ノルディックスタイルのウォーキングの有効性のデータでは、普通歩行に比べて消費エネルギー量が「20%のプラス」という表現がよく出てきます。ポールの使い方と勢いが違うのだから、消費エネルギー量も違っていて当然ですが、なぜか同じ数字が登場しています。
ノルディックウォーキングが20%アップで、それよりポールウォーキングは少ないというのがノルディックウォーキングをされている方の主張として多くなっています。
しかし、ノルディックウォーキングなら必ずしも消費エネルギー量がポールウォーキングよりも多いわけではなくて、歩く速度が違えば同じくらいか、ポールウォーキングのほうが勝ることもあります。
日本メディカルダイエット支援機構ではエネルギー代謝の研究にはツイン・ウォークを採用しています。これは2本のポールを用いて歩くこととポールなしで歩くことによる2種類の歩き方、ノルディックウォーキングとの違い、ポールなしの歩行でも普通歩行の速度と速歩(早歩き)の違い、普通歩行と速歩を交互に繰り返す方法、生活習慣病の予防と改善のために適した歩き方といった普及をしています。
それぞれの消費エネルギー量の違いについても、研究を進めています。
(日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人)