健康デザイン活動の初めの一歩は自分の身体の状態を知ることで、自分の筋力や身体機能が実年齢(暦年齢)と比べて大きな差がないのか、実年齢以上に進んでいるのか、それとも実年齢よりも若いのかを知るために実施するのが身体年齢測定です。
身体年齢測定の計測するのは5つの項目で、身長、年齢、腹囲、握力、閉眼片足立ち時間です。身長、年齢、腹囲は、メタボリックシンドロームの検査でも使われる数値ですが、単に腹部の体脂肪が多すぎるかどうかを知るためだけの指標ではありません。
メタボリックシンドロームは内臓脂肪症候群と訳されていることから、内臓脂肪の蓄積による健康被害が着目されがちです。メタボリックは代謝を意味するメタボリズムに由来していて代謝低下を指しています。シンドロームは症候群なので、代謝が低いことによる身体の影響を意味しています。
筋肉の量や機能などは代謝の低下の影響を受けやすく、それに握力の数値によって上半身の筋力、閉眼片足立ちによって下半身の筋力とバランス機能などを知ることができます。それらの数値によって、実際の年齢との差を知るために開発されたのが身体年齢測定で、5つの個人の数値を入れるだけで、短時間のうちに結果(推定年齢)を示すことができるシステムです。身体年齢測定は、大学の研究と健康保険組合の実測データによって導き出されています。
身体年齢が実年齢よりも高くなっている場合には、数値によって何を改善すればよいのかが示されます。定期的に身体年齢を測定することで、運動などの効果を知ることもできます。より効果的な改善法を示すことができるのも高く評価されている点です。
健康デザイン活動では、身体年齢測定と食生活チェックを併せて実施しています。身体年齢の改善のために、現状を維持するために、どのような食事をすればよいのかを示すことができます。この食生活チェックの調査票とアドバイスは日本メディカルダイエット支援機構のオリジナルで、日本臨床栄養学会の理事長であった医学博士の監修を得たものです。
この組み合わせによる測定と指導は、岡山県内だけでの実施です。
〔健康ジャーナリスト/日本メディカルダイエット支援機構 理事長:小林正人〕